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05.「共に生きる」ための社会調査
――川崎の地域実践から学ぶ
●全8回 ●受講料:35,000円〈U25割:5,000円〉


05「共に生きる」ための社会調査:川崎の地域実践から学ぶ
¥ 5,000 - ¥ 45,000
この講座では、川崎市をフィールドとして、多文化共生政策や地域住民の取り組みを調査し、その動向を検証します。社会調査の過程を学びつつ、受講生が調査に基づく成果を共有することで、川崎の地域実践から「共に生きる」社会をどのようにつくることができるのか、そのヒントを探りましょう。選択する選択する数量近日公開2025年度「市民による社会調査力アップ入門講座」を開催し、プロや専門家でなくとも取り組むことのできる調査の手法を紹介し、好評を得ました。市民の目線とアイデアで調査を行い、社会を捉え直すことは、新たな発見や展望を見出す力になります。
これを受けて2026年度は、ひとつの地域を対象として社会調査を実践する講座を企画しました。川崎市をフィールドとして、多文化共生政策や地域住民の取り組みを調査し、その動向を検証します。社会調査の過程を学びつつ、受講生が調査に基づく成果を共有することで、川崎の地域実践から「共に生きる」社会をどのようにつくることができるのか、そのヒントを探りましょう。
●2026年6月~9月 ●原則として金曜日19:00~21:00 ●全8回 ●定員:12名
●開催形式:対面(東京DEW)またはオンライン(zoom)の選択制
※受講方法を適宜切り替えていただくことも可能です。
●受講料:35,000円〈U25割:5,000円〉
※初めて自由学校連続講座を受講される方は別途入学金10,000円が必要となります。
※【若者応援!U25割】25歳以下の方は受講料5,000円、入学金免除で受講いただけます。該当する方は、お申し込みの際「U25(25歳以下)」を選択してください。
【講座アーカイブ配信・配布資料の閲覧サービスについて】
当日参加を推奨しますが、講座終了後、講義内容の録画の視聴および配布資料について、インターネットでご覧いただくことができます(受講生限定公開。原則として2026年度内に限る)。復習や欠席された際にぜひご活用ください。ただし、講師の事情ならびに運営上の都合等によって録画および配布資料の一部または全部の共有ができない場合もあります。予めご了承ください。
●申し込み方法
上記の「選択する【受講料および入学金】」「選択する【参加形式】」から該当するものを選択し「申し込む」ボタンを押すと申し込み画面に進みます。
※講座の詳細は、お申し込み・入金まで完了された方に開講日2週間前頃になりましたらご案内いたします。

●講師&コーディネーター:高木恒一 立教大学社会学部教授/PARC理事
専門は都市社会学。都市政策や都市の市民・住民運動について研究する一方、共生社会研究センターの運営にも携わる。主著に『都市住宅政策と社会―空間構造:東京圏を事例として』立教大学出版会 2012。
●プログラム
6/19(金)[イントロダクション]
市民による社会調査のすすめ
市民が自らの力で調査を実施したことで社会の諸課題を告発し、解決につながった例はいくつもあります。初回では、そうした事例を紹介しながら、受講者を社会調査へ誘います。合わせて地域調査の特質を確認します。
●参考文献:宮内泰介・上田昌文『実践 自分で調べる技術』岩波新書 2020
7/3(金)
地域調査の実際:先行研究とデータの収集
調査を行う際には、1)先行研究の検討、2)資料とデータの収集、3)現地調査というステップを踏むことが重要です。この回では調査のステップを紹介するとともに、先行研究や資料やデータの収集の手法を学びます。WEBサイトに公開されている情報などを活用し、実際に資料やデータの収集を体験してみましょう。
7/17(金)
先行研究の文献・データの整理と検討、課題の設定
先行研究に触れて、収集した資料やデータを読み込んだら、現地調査のための「問い」を設定します。前回の授業をうけて、資料やデータを分析して、一人ひとりの「問い」を設定しましょう。

7/31(金)
現地調査をどう行うか
ゲスト講師 橋本みゆき 立教大学ほか兼任講師。川崎在日コリアン生活・文化・歴史研究会会員。多文化共生をめざす川崎歴史ミュージアム設立委員会役員
在日コリアンの方々の聞き取りを積み重ね、住民としても川崎の実践に参加してこられた橋本さんから、ヒアリングの手法や注意点など、現地調査の一般的な方法をご紹介いただきます。
●主著:『二世に聴く在日コリアンの生活文化――「継承」の語り』(編著)社会評論社 2021
/「ある在日朝鮮人一世女性の「教育達成」――自分史『無窮花』を読む」長村裕佳子・坪谷美欧子・蘭信三編著『多文化共生と民族的マイノリティ――近現代日本をめぐる「人の移動」の歴史から』明石書店 2025
●参考文献:山田貴夫・服部あさこ・橋本みゆき・中山拓憲・加藤恵美『川崎在日コリアンの歴史――共に生きるまちを築いた人びと』緑風出版 2025/かわさきのハルモニ・ハラボジと結ぶ2000人ネットワーク生活史聞き書き・編集委員会『在日コリアン女性20人の軌跡――国境を越え、私はこうして生きてきた』明石書店 2009
8/7(金)
現地調査の準備(1)
ゲスト講師 橋本みゆき 立教大学ほか兼任講師
橋本さんから、川崎市の多文化共生社会の成り立ちと現状についてうかがいます。お話を受け、それぞれの設定した「問い」をどう探るか、調査の準備を進めましょう。

8/21(金)
現地調査の準備(2)
ゲスト講師 山田貴夫 川崎在日コリアン生活・文化・歴史研究会代表/ヘイトスピーチを許さないかわさき市民ネットワーク代表
ゲスト講師 橋本みゆき 立教大学ほか兼任講師
川崎市職員として、外国人市民の市政参加を推進することを目的とした「外国人市民代表者会議」の立ち上げなどの共生施策に取り組んでこられた山田さんをゲストにお迎えします。「共に生きる」ための社会づくりに取り組んできた当事者のお話を聞くとともに、これまでの準備を踏まえて意見交換を行い、「問い」を深めます。
●山田貴夫主著:『川崎 在日コリアンの歴史』(共著)緑風出版 2025/『新 在日韓国・朝鮮人読本』(共著)緑風出版 2014
●参考文献:『だれもが力いっぱい生きていくために 社会福祉法人青丘社50周年記念誌』社会福祉法人青丘社 2024
8/29(土)
現地調査
ここまでの回の学びで現地調査の準備が整います。この回は実際に川崎を訪れて、街を歩いたり当事者のお話をうかがいます。
9/18(金)
受講生による報告会
最終回では、各自の調査結果を発表します。それぞれに異なる着眼点からたてられた「問い」を持ち寄ったとき、どんな発見が生まれるでしょうか?
●プログラム








6/21(水)
宇沢弘文を知る①数学から経済学そしてアメリカへ――その思想の原点と軌跡
佐々木実(ジャーナリスト)
「日本人でもっともノーベル経済学賞に近づいた経済学者」と評されながら、多くの謎を残したまま世を去った宇沢。宇沢の思想の原点を人生の歩みを追いながらひも解く。
●主著:『資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界』講談社 2019/『竹中平蔵 市場と権力――「改革」に憑かれた経済学者の肖像』講談社文庫 2020
●参考文献:佐々木実『宇沢弘文 新たなる資本主義の道を求めて』講談社 2019
7/5(水)
宇沢弘文を知る②人間のための経済を取り戻す――新自由主義との決別と帰国
間宮陽介(京都大学名誉教授)
新自由主義を糾弾しアメリカから帰国した宇沢は最先端数理経済学者から社会的共通資本の研究へとのめり込む。宇沢はどう変わったのか?
●主著:『ケインズとハイエク―「自由」の変容』中公新書 1989/『市場社会の思想史―「自由」をどう解釈するか』中公新書 1999
●参考文献:宇沢弘文『近代経済学の転換』岩波書店 1986
7/19(水)
自然環境はなぜ市場原理に委ねてはいけないのか?――宇沢コモンズ論再考
関良基(拓殖大学教授)
宇沢は森林のような自然環境を市場原理に委ねてはならない社会的共通資本と考えた。世界の森林は私有化ないし国有化されているが、宇沢は「私有vs公有」の対立を乗り越える論理を提示していた。
●主著:『赤松小三郎ともう一つの明治維新――テロに葬られた立憲主義の夢』作品社 2016/『日本を開国させた男、松平忠固――近代日本の礎を築いた老中』作品社 2020
●参考文献:宇沢弘文『社会的共通資本としての森』東京大学出版会 2015/関良基、まさのあつこ、梶原健嗣『社会的共通資本としての水』花伝社 2015
8/2(水)
経済成長最優先の陰で放置された公害――公害被害者に経済学はどう向き合うか
井上ゆかり(熊本学園大学水俣学研究センター)
帰国後宇沢が目撃し衝撃を受けた、自動車公害、水俣病。そして水俣での原田正純との出会い。経済成長の陰で増大する社会矛盾に、宇沢はどう取り組んだのか。
●主著:『水俣に生きた労働者 チッソと新日窒労組の59年』(共著)明石書店 2021/『生き続ける水俣病―漁村の社会学・医学的実証研究』藤原書店 2020
●参考文献:井上ゆかり「現場と理論の往還道―水俣学の試み」『現代思想 総特集◎宇沢弘文―人間学のための経済学』収録 青土社 2015年3月臨時増刊号/宇沢弘文『経済と人間の旅』日本経済新聞出版社 2014
9/20(水)
コモンズ論の系譜から読み解く社会的共通資本――何がこれからの課題なのか
茂木愛一郎(前 立命館アジア太平洋大学講師)
晩年宇沢は、社会的共通資本概念は「コモンズ」でもあると言うようになった。コモンズ論が探求してきたコモンズと社会的共通資本を比較し、何が共通した中核であり何がこれからの課題であるかを考える。
●主著:宇沢弘文、茂木愛一郎編『社会的共通資本―コモンズと都市』東京大学出版会 1994/三俣学編・共著『エコロジーとコモンズ―環境ガバナンスと地域自立の思想』晃洋書房 2014
●参考文献:宇沢弘文『宇沢弘文の経済学-社会的共通資本の論理』日本経済新聞出版社 2015
10/4(水)
宇沢弘文と「成田」―空港問題への関わりから「農の営み」の発見へ
安藤丈将(武蔵大学社会学部教授)
1990年代初め、宇沢は成田空港問題に関わる。機動隊に守られる「要塞」の「荒廃」の傍らで、農民たちの地域再生の活動を知る。宇沢がそこで発見した「農の営み」について考える。
●主著:『ニューレフト運動と市民社会―「六〇年代」の思想のゆくえ』世界思想社 2013/『脱原発の運動史―チェルノブイリ、福島、そしてこれから』岩波書店 2019
●参考文献:宇沢弘文『「成田」とは何か――戦後日本の悲劇』岩波新書 1992/宇沢弘文『社会的共通資本』岩波新書 2000
10/18(水)
輝ける都市から生活のための都市へ――ル・コルビジェの都市論をなぜ宇沢は批判したのか
石川 幹子(中央大学研究開発機構グリーンインフラ研究室教授、東京大学名誉教授)
工学的に整った都市ははたして住民のためのものなのか?シャッター街の再生は?住民にとっていきいきと生活できる都市の条件とは何かを考える。
●主著:『都市と緑地―新しい都市環境の創造に向けて』岩波書店 2001/『流域圏プランニングの時代―自然共生型流域圏・都市の再生』技報堂出版・共著 2005
●参考文献:宇沢弘文・國則守生・内山勝久=編『21世紀の都市を考える――社会共通資本としての都市2』東京大学出版会 2003
●参考映画:マット・ティルナー監督『ジェイン・ジェイコブズ ニューヨーク都市計画革命』2016
11/8(水)
「心」を中心とした経済学とは何か? 宇沢の探求した経済学・思想を継承・発展させる――医療の現場から
占部まり(医師・宇沢国際学館代表取締役・日本メメント・モリ協会代表理事)
宇沢国際学館の代表として宇沢の思想を次世代につなぐ活動をする占部氏の報告を受け、宇沢の目指した経済思想とは何か、その現況とこれからを考える。
●参考文献:宇沢弘文『人間の経済』新潮新書 2017/宇沢弘文『自動車の社会的費用』岩波新書 1974
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