• 02.圧倒的な武力・暴力を前に民衆は何を…?

    平和のための「紛争」論

    ●全8回 ●受講料:25,000円〈U25割:5,000円〉

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    02.圧倒的な武力・暴力を前に民衆は何を…? 平和のための「紛争」論

    02.圧倒的な武力・暴力を前に民衆は何を…? 平和のための「紛争」論

    ¥ 5,000 - ¥ 35,000
    戦争・紛争・占領などの中で、圧倒的な武力や暴力が行使される事態が、世界各地で起きています。この講座ではそうした事態を作り出す要因となる社会・経済構造と市民社会の希望と課題について多様な視点から分析し、考えます。
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    近日公開
  • 【関連イベント情報】

    「緊急ウェビナー オーカスで日本は武器輸出大国に!?」を4/23(火)に開催しました(録画を公開しています)。

    戦争・紛争・占領などの中で、圧倒的な武力や暴力が行使される事態が、世界各地で起きています。生命が数多く奪われるだけでなく、人権侵害、環境破壊、貧困と飢餓、多くの人が住処を追われるなど計り知れない負の影響をもたらしています。これらの問題は二度にわたる世界大戦を経験した世界が「平和と安全」を目指す運営基盤として国連などの国際機関を設立・維持し、加えて戦争や紛争といった事態下でも人権と人道を守るための国際法規・法廷等を設立してきたにも関わらず、起き続けています。市民社会も世界で多様な主体と連帯し暴力との闘いを続けていますが、暴力に圧倒される場面もしばしばあります。

     

    それでも私たちは「何かができるはず」という衝動と現実とのギャップに打ちのめされそうになりながらも前に進むことを諦められません。この講座では様々な武力・暴力が行使されるグローバルな事態に対して、それを作り出す要因となる社会・経済構造と市民社会の希望と課題について多様な視点から分析し、今日から踏み出す一歩を一緒に考えます。

    ●2024年6月~7月 ●原則、火曜日19:00~21:00 ●全8回 ●定員:30名

    ●開催形式:対面(PARC自由学校教室)またはオンライン(zoom)の選択制

    ※コーディネーターおよびゲスト講師は、原則、教室にお越しいただきます。ぜひ対面参加をご検討ください。

    ※お申込みの際、基本となる受講方法(対面またはオンライン)の希望をご選択ください。なお、ご事情により、適宜切り替えていただくことも可能です(事前に事務局までご一報ください)。

    ※教室開催が困難な場合には、オンライン参加のみとする可能性があります。

    【講座録画の視聴・配布資料の閲覧サービスについて】

    当日参加を推奨しますが、講座終了後、講義内容の録画の視聴および配布資料について、インターネットでご覧いただくことができます(受講生限定公開。原則、2024年度内に限る)。復習や欠席された際にぜひご活用ください。ただし、講師の事情ならびに運営上の都合等によって録画および配布資料の一部または全部の共有ができない場合もあります。予めご了承ください。

    ●受講料:25,000円〈U25割:5,000円〉

    ※初めて自由学校連続講座を受講される方は別途入学金10,000円が必要となります

    ※【若者応援!U25割】25歳以下の方は受講料5,000円、入学金免除で受講いただけます。該当する方は、お申し込みの際「U25(25歳以下)」を選択してください。

     

    ●申し込み方法

    上記の「選択する【受講料および入学金】」、「選択する【参加形式】」をそれぞれ選択し「申し込む」ボタンを押すと申し込み画面に進みます。

    ※講座の詳細は、お申し込み・入金まで完了された方に開講日2週間前頃になりましたらご案内いたします。

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    ●コーディネーター:大橋正明PARC共同代表/SDGs市民社会ネットワーク共同代表理事)

    1953年、東京都生まれ。早稲田大学、コーネル大学大学院卒業。シャプラニール代表理事、国際協力NGOセンター(JANIC)理事長、恵泉女学園大学教授、聖心女子大学グローバル共生研究所所長などを歴任した。
    ●著書 『SDGsを学ぶ 国際開発・国際協力入門』(共著)法律文化社 2018/『非戦・対話・NGO――国境を越え、世代を受け継ぐ私たちの歩み』(共編著)新評論 2017など。
  • ●プログラム

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    6/4(火)

    多角的な視点で平和を考える――分断や紛争を生まない社会をつくるために

    今井高樹(NGO非戦ネット呼びかけ人/日本国際ボランティアセンター(JVC)代表理事)

    アフガニスタン、ウクライナ、パレスチナをはじめここ数年の国際情勢を、日本のNGOとして活動してきた視点から読み解きます。日本の報道が伝える、欧米中心の「国際社会」の主張や軍事支援は、果たして平和を創りだせるのでしょうか?

    ●主著:『「積極的平和主義」は、紛争地になにをもたらすか?!:NGOからの警鐘』(共著)合同出版 2015年

    ●参考文献:アンヌ・モレリ『戦争プロパガンダ10の法則』草思社文庫 2015年

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    6/11(火)

    日本は「死の商人」になるのか――OSAと武器輸出

    杉原浩司(武器取引反対ネットワーク(Network Against Japan Arms Trade=NAJAT)代表)

    2023年、日本は他国軍への武器無償援助「政府安全保障能力強化支援(OSA)」の運用を開始し、殺傷武器の輸出を解禁しました。「平和国家」を捨て去る大転換は何をもたらすのでしょうか。

    ●主著:『武器輸出大国ニッポンでいいのか』(共著)あけび書房 2016/『亡国の武器輸出 防衛装備移転三原則は何をもたらすか』(共著)合同出版 2017

    ●参考文献:アンドルー・ファインスタイン『武器ビジネス』上下・原書房 2015/望月衣塑子『武器輸出と日本企業』角川新書 2016

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    6/18(火)

    <平和を創る>ための市民連帯――南アフリカ・東ティモールから西サハラへ

    津山直子(アフリカ日本協議会副代表/明治学院大学国際平和研究所研究員/西サハラ友の会運営委員)

    松野明久(大阪大学名誉教授/西サハラ友の会運営委員)

    南アフリカのアパルトヘイト撤廃や、東ティモールの独立には、世界の市民の連帯が大きな力となりました。それらの活動の経験を踏まえ、今、そのほとんどをモロッコが実効支配している西サハラに平和をもたらすために活動する二人からお話をうかがいます。

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    6/25(火)

    ミャンマー:紛争に流れる資金を止めるためには

    木口由香(メコン・ウォッチ事務局長)

    ミャンマー軍によるクーデターが起きてから3年以上たっても、日本政府はODAなどの公的支援を停止していません。紛争に関わる可能性のある資金の流れを止める重要性とその実現の難しさについて考えます。

    ●主著:大橋正明ほか編『非戦・対話・NGO 国境を越え、世代を受け継ぐ私たちの歩み』(共著)新評論 2017

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    7/9(火)

    アチェ:日本の天然ガス開発が原因となった紛争と津波がもたらした和平

    佐伯奈津子(名古屋NGOセンター政策提言委員/NGO・外務省定期協議会ODA政策協議会NGO側コーディネーター/名古屋学院大学)

    インドネシアのアチェでは、日本の天然ガス開発を背景に独立運動が起き、軍事作戦下で深刻な人権蹂躙が発生しました。2005年の和平合意後、課題を抱えながらも、市民社会の努力で平和を定着させています。アチェの経験から、私たちは何を学べるでしょうか。

    ●主著:『日本に暮らすムスリム』(共著)明石書店 2024/『交錯する宗教と民族:交流と衝突の比較史』(共著)勉誠社 2021

    ●参考文献:佐伯奈津子『アチェの声 戦争・日常・津波』コモンズ 2005/見えないアジアを歩く編集委員会編著『見えないアジアを歩く』三一書房 2008

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    7/16(火)

    パレスチナ:国際社会に翻弄されてきた人びとに寄り添って

    井上禮子(前・パルシック代表理事)

    2023年10月7日からパレスチナ、ガザの人びとは世界中が見守る中、空爆や逮捕にさらされ、1月末時点で死者は27000人を超え、そのうち1万人以上が子どもたちと言われています。その光景を見守る私たちに何ができるのでしょうか? 何をすべきでしょうか?

     

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    7/22(月)

    平和のための戦争学――グローバルな平和と安全を、私たちはどのように構築すれば良いのか?

    佐々木寛 (新潟国際情報大学教授)

    パレスチナやウクライナでの「ジェノサイド」を、現在の戦争法規や国際法廷、国連をはじめとする国際機関だけでは、なかなか止めることができません。それはなぜなのか、また私たちにできることは何なのか、皆さんと共に考えられればと思います。

    ●著書:「〈文明〉転換への挑戦――エネルギー・デモクラシーの論理と実践」『世界』2020年1月号 岩波書店/『市民政治の育てかた 新潟が吹かせたデモクラシーの風』大月書店 2017

    ●参考文献:オリバー・リッチモンド著、佐々木寛訳『平和理論入門』法律文化社 2023/ポール・ハースト著、佐々木寛訳『戦争と権力』岩波書店 2009

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    7/30(火)

    絶望と希望が隣り合わせのこの世界で――それでも行動するということ

    畠山澄子(NGOピースボート共同代表)

    ピースボートという地球一周の船旅を企画するNGOで働いています。これまで出会ってきた世界中の人たちとのつながりを通して見える世界の困難をどう共に乗り越えていけるのか考えましょう。

    ●主著:川崎哲・畠山澄子『マンガ入門 殺人ロボットがやってくる!? 軍事ドローンからロボット兵器まで』合同出版 2018/『Navigating Disarmament Education: The Peace Boat Model[軍縮教育 ピースボートの方法論(英語書籍)]』UNODA(国連軍縮部)2020

    ●参考文献:川崎哲『僕の仕事は、世界を平和にすること。』旬報社 2023