• 05.コモンズとしての食

    ――食べ続けるための思想と実践

    ●全8回+オプション ●受講料:18,000円~24,000円〈U25割:5,000~8,000円〉

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    05.コモンズとしての食――食べ続けるための思想と実践

    05.コモンズとしての食――食べ続けるための思想と実践

    ¥ 5,000 - ¥ 34,000
    身近になった「食料危機」という言葉。誰もが安心して食べ続けることができる社会は、果たして可能か。食をめぐる社会構造を明らかにするとともに、食をみんなで分かち合う=コモンズにする思想と実践からその未来を探ります。
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    近日公開
  • コロナ禍、ウクライナ危機を背景に「食料危機」という言葉が身近で語られるようになりました。所得格差がますます広がる中、食品の値上がりが続き、食べることが「できる人」と「できない人」の分断も進んでいます。誰もが安心して食べ続けることができる社会をつくることは、果たして可能なのでしょうか。この講座では、食をめぐる社会構造を明らかにするとともに、食をみんなで分かち合う=コモンズにする思想と実践からその未来を探ります。

    ●2024年6月~10月 ●木曜日19:00~21:00 ●全8回

    ●開催形式:オンライン(zoom)

    【講座録画の視聴・配布資料の閲覧サービスについて】

    当日参加を推奨しますが、講座終了後、講義内容の録画の視聴および配布資料について、インターネットでご覧いただくことができます(受講生限定公開。原則、2024年度内に限る)。復習や欠席された際にぜひご活用ください。ただし、講師の事情ならびに運営上の都合等によって録画および配布資料の一部または全部の共有ができない場合もあります。予めご了承ください。 

    受講料●講義(全8回)のみ:18,000円〈U25割:5,000円〉

       ●講義(全8回)+フィールドワーク:24,000円〈U25割:8,000円〉

    ※初めて自由学校連続講座を受講される方は別途入学金10,000円が必要となります

    ※フィールドワークのみの参加はできません

    フィールドワークなど、出かける回は現地への交通費・食費・実費などが別途かかります

    ※【若者応援!U25割】25歳以下の方は受講料5,000円、入学金免除で受講いただけます。該当する方は、お申し込みの際「U25割(25歳以下)」を選択してください

     

    ●申し込み方法

    上記の「選択する【受講料および入学金】」、「選択する【フィールドワーク・オプション】」を選択し「申し込む」ボタンを押すと申し込み画面に進みます。

    ※講座の詳細は、お申し込み・入金まで完了された方に開講日2週間前頃になりましたらご案内いたします。

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    ●コーディネーター:小口広太(千葉商科大学教員/PARC理事)

    1983年、長野県塩尻市生まれ。専門は地域社会学、食と農の社会学。有機農業や都市農業の動向に着目し、フィールドワークに取り組んでいる。 

    ●主著:『日本の食と農の未来:「持続可能な食卓」を考える』光文社新書 2021

    ●参考文献:小口広太『有機農業:これまで・これから』創森社 2023/小口広太・アジア太平洋資料センター編著『農の力で都市は変われるか』コモンズ 2023

  • ●プログラム   ※第6回と第7回の日程が当初予定から入れ替わりました。

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    6/20(木)

    私たちが食べられなくなる日はやってくるのか

    小口広太(千葉商科大学人間社会学部准教授/PARC理事)

    講座のガイダンス。PARCが制作したDVD『お米が食べられなくなる日』を鑑賞した上で、食をみんなで分かち合うために何が必要か、参加者の皆さんと問題意識を交流します。

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    7/4(木)

    食料危機にいかに備えるか 

    柴田明夫(資源・食糧問題研究所代表)

    食料や農産物は工業製品と比べると安価でかさばって運賃負担力が弱く、長期保存が難しいという意味で極めて地域限定資源であり、地産・地消が原則です。農業を極限まで外部化してきた日本は、改めて国内生産を見直す必要があります。

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    7/25(木)

    オーガニックは高所得者だけのもの?――オーガニックをコモンズにする道を考える

    関根佳恵(愛知学院大学経済学部教授)

    「オーガニックは高くて買えない」という声をよく耳にします。所得に関係なく、誰もがオーガニックにアクセスできる社会はどのようにしたら実現可能か、考えます。

    ●主著:『13歳からの食と農 家族農業が世界を変える』かもがわ出版 2020/『ほんとうのサステナビリティってなに? 食と農のSDGs』(編著)農文協 2023

    ●参考文献:つる理恵子・谷口吉光編著『有機給食スタートブック 考え方・全国の事例・Q&A』農文協 2023/玉真之介・草苅仁・木村崇之編著『農業基本法2.0から3.0へ 食料、農業、農村の多面的価値の実現に向けて』筑波書房 2023

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    8/8(木)

    だれのためのこども食堂か

    栗林知絵子(NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク理事長)

    こども食堂の数は7,000を超えました。本当に必要としている人にとって、こども食堂は食を届け、居場所になっているのでしょうか。改めて、その姿を考えます。

    ●主著:NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク編著『子ども食堂をつくろう!』明石書店 2016

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    9/19(木)

    1本の牛乳から日本と世界を考える――日本酪農の重要性

    高橋 巌(日本大学生物資源科学部教授)

    私たちの食生活に欠かせない牛乳・乳製品。それを育む酪農家は、飼料高騰で赤字経営に追い込まれ危機的情況にあります。酪農を守り発展させる道を探ります。

    ●主著:『地域を支える農協 協同のセーフティネットを創る』(編著)コモンズ 2017/『高齢者と地域農業』家の光協会 2002

    ●参考文献:高橋巌「牛乳・乳製品の持続的・安定的な供給のために : 生乳需給調整の桎梏、繰り返された『酪農危機』」『くらしと協同』(44)2023

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    10/3(木) ※日程が10/17から変更になりました

    小さな食と農が地球を守る

    松平尚也(農業ジャーナリスト/龍谷大学兼任講師/AMネット代表理事)

    世界の温室効果ガス排出の3分の1がグローバルな食料システムによるものとされています。講義では、気候温暖化や食と農における格差の課題と国際的に注目される小農の動きについて紹介します。

    ●主著:WEB連載「どうなる?これからの世界の食料と農業」第3回「COP27で農業と食料システムが大きな焦点に~排出量3分の1を占める世界の食料と農業の課題」『グローバルネット』(無料公開中)

    ●参考文献:『新しい小農 その歩み・営み・強み』小農学会編著、創森社 2019

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    10/17(木) ※日程が10/3から変更になりました

    ここで耕して生きていく――自らの食を耕す移住労働者たち

    山本奈美(京都大学大学院農学研究科研究員)

    自らのルーツに根差した食を求めて「耕す」移住労働者は少なくありません。米国と日本の事例をもとに、食の格差・貧困が広がる中でマイノリティとして暮らす人びとの耕す行動と動機、直面する困難を紐解きながら、公正で持続可能な食と農への道筋を探ります。

    ●主著:「持続可能な未来社会の構築に向けた学校菜園の潜在力―米国カリフォルニア州の公立小学校の取り組み事例からの考察―」小口広太、アジア太平洋資料センター(編著)『農の力で都市は変われるか』コモンズ 2023/「給食シェフは小学5・6年生―カリフォルニア州パシフィック小学校の有機手づくり給食」つる理恵子・谷口吉光編『有機給食スタートブック: 考え方・全国の事例・Q&A』農山漁村文化協会 2023

    ●参考文献:山本奈美「持続可能で公正なフードシステム構築と有機農業:フードジャスティスから考察する食格差と課題」『有機農業研究』13-1 2021

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    10/31(木)

    食べものをめぐる総合的考察――食権力とわたしたち

    藤原辰史 京都大学人文科学研究所准教授)

    どのようにして、食は武器になったのか。どのようにして、食は人を動かしたのか。

    人間の身体を貫く「食権力」という概念を用いて、歴史と現在について語ります。

    ●主著:『分解の哲学――腐敗と発酵をめぐる思考』青土社 2019/『給食の歴史』岩波新書 2018

    ●参考文献:平賀緑『食べものから学ぶ世界史』岩波ジュニア新書 2021/スコット・レイノルズ・ネルソン『穀物の世界史 小麦をめぐる大国の興亡』日本経済新聞出版 2023

  • ●【オプションで参加可能!】フィールドワーク

    ●定員:20名(本連続講座受講生対象)  ※フィールドワークのみの参加はできません。

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    11/9(土)日中(10:30頃-12:30頃で調整中)

    【フィールドワーク:東京都練馬区】

    白石農園を訪ねる――地産地消という豊かさ

    白石好孝(白石農園代表)

    都市農業の先進地・東京都練馬区を訪ね、白石農園を見学します。その後、白石農園に隣接し、地産地消にこだわるレストラン「La毛利」で懇親会を実施します。