• 06.それぞれのアイヌ語を受け継ぐ

    ――知里幸恵の先へ

    ●全11回 ●受講料:46,000円〈U25割:5,000円〉

  • ※U25割は定員に達しましたので締め切りました。

    06.それぞれのアイヌ語を受け継ぐ――知里幸恵の先へ

    06.それぞれのアイヌ語を受け継ぐ――知里幸恵の先へ

    ¥ 5,000 - ¥ 56,000
    アイヌ語で語られてきた口承文芸・物語を社会や歴史に開いて、和人との交渉、歴史認識、脱植民地化といった観点から読み解くことと、地域で異なるアイヌ語の伝承に関わる人々に話を聞くことで、アイヌ語復興の最先端の動きとつながる取り組みを組み合わせます。
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    近日公開
  • アイヌ語で語られてきた口承文芸には、様々なかたちで社会の知や歴史が反映しています。今年度の講座では、物語を社会や歴史に開いて、和人(アイヌではない日本人)との交渉、歴史認識、脱植民地化といった観点から読み解くことと、それぞれの地域で異なるアイヌ語の伝承に関わる人々に話を聞くことで、アイヌ語復興の最先端の動きとつながろうとする取り組みを組み合わせます。

     

    昨年度の『アイヌ神謡集』を取り上げた講座と同様に、物語を読むことと併せてアイヌ語の基礎的な知識を身につけます。一から解説を行いますので、アイヌ語の予備知識を前提とはしません。昨年度までのアイヌ語講座も前提とはしませんので、初めてアイヌ語に触れる方もどうぞお気軽にご参加いただければと思います。

     

    また、希望者を対象として、アイヌ語・アイヌ文化の活動に取り組む場所を訪ねる北海道合宿や関東地域でのフィールドワークも考えています。

    ●2024年6月~2025年1月 ●金曜日19:00~21:00 ●全11回 ●定員:25名

    ●開催形式:対面(PARC自由学校教室)またはオンライン(zoom)の選択制

    ※コーディネーターおよびゲスト講師は、原則、教室にお越しいただきます。ぜひ対面参加をご検討ください。

    ※お申込みの際、基本となる受講方法(対面またはオンライン)の希望をご選択ください。なお、ご事情により、適宜切り替えていただくことも可能です(事前に事務局までご一報ください)。

    ※教室開催が困難な場合には、オンライン参加のみとする可能性があります。

    【講座録画の視聴・配布資料の閲覧サービスについて】

    当日参加を推奨しますが、講座終了後、講義内容の録画の視聴および配布資料について、インターネットでご覧いただくことができます(受講生限定公開。原則、2024年度内に限る)。復習や欠席された際にぜひご活用ください。ただし、講師の事情ならびに運営上の都合等によって録画および配布資料の一部または全部の共有ができない場合もあります。予めご了承ください。

    ●受講料:46,000円

    〈U25割:5,000円(先着2名)〉 ※U25割は定員に達しましたので締め切りました。

    ※初めて自由学校連続講座を受講される方は別途入学金10,000円が必要となります。

    ●申し込み方法

    上記の「選択する【受講料および入学金】」、「選択する【参加形式】」をそれぞれ選択し「申し込む」ボタンを押すと申し込み画面に進みます。

    ※講座の詳細は、お申し込み・入金まで完了された方に開講日2週間前頃になりましたらご案内いたします。

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    ●講師&コーディネーター:藤田 護 (慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス環境情報学部専任講師)

    ラテンアメリカのアンデス高地の先住民をめぐる研究をしていて、そこで先住民の言葉であるケチュア語やアイマラ語を学ぶ過程で、日本でもアイヌ語を学び、アイヌ語を現代の日常に回復しようとする動きに関わるようになりました。PARCでも以前にアイマラ語の講座を担当したことがあり、その後ケチュア語の神話を読むサークル活動として現在まで続いています。

     

    ●著作:

    千葉大学アイヌ語研究会編『沼田武男「採訪帖」―アイヌ語十勝方言テキスト集』国立大学法人千葉大学 2021/藤田護「時代を超えて旅をするアイヌ語の書かれた言葉たち―知里幸恵、金成マツ、知里真志保、金田一京助」『K』(Knit-K発行 第1号 2021)/藤田護「その一瞬に死に、その一瞬を生きる――津島佑子『黄金の夢の歌』における英雄叙事詩・記憶・死者の追悼」『人文研究』第201号 神奈川大学人文学会 2020

     

    ●参考文献・サイト:

    知里幸恵編訳『アイヌ神謡集』

    中川裕『ニューエクスプレスプラス アイヌ語』白水社 2021

    国立アイヌ民族博物館 アイヌ語アーカイブ

    アイヌ民族文化財団「アイヌ語動画講座」

  • ●プログラム

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    6/14(金)

    アイヌ文化入門ワークショップ

    ゲスト講師 木原仁美(アイヌ文化交流センター所長代理・知里幸恵銀のしずく記念館館長)

    ●ゲストからのメッセージ

    「アイヌ民族文化財団が発信している動画やアイヌ文化体験キットを用いてアイヌ文化を紹介します。ウポポ(座り歌)を一緒に歌ってウコウㇰ(輪唱)しましょう」

     

     

    6/28(金)

    アイヌ語の物語を読む(1)カムイとアイヌ文化

     

    7/12(金)

    アイヌ語の物語を読む(2)散文説話と歴史1

     

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    7/26(金)

    知里真志保は何を明らかにしたのか?

    ゲスト講師 中川 裕(千葉大学名誉教授)

    ●ゲストからのメッセージ

    「知里真志保の研究は膨大な範囲にまたがるものです。その中でアイヌ語学・アイヌ文学研究の分野において、現代においても大きな影響を残しているものをピックアップして紹介します」

    ●主著:『アイヌ文化で読み解くゴールデンカムイ』集英社新書 2019/『ゴールデンカムイ 絵から学ぶアイヌ文化』集英社新書 2024

    ●参考文献:中川裕『改訂版 アイヌの物語世界』平凡社 2020/『アイヌ語広文典』白水社、近刊

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    10/11(金)

    曾祖父・長濱清蔵が残した十勝のアイヌの物語

    ゲスト講師 瀧口夕美(編集グループSURE代表)

    ●ゲストからのメッセージ

    「私の曾祖父・長濱清蔵は、いくつかのアイヌ語の物語をオープンリールに録音して残しました。録音当時のことや、清蔵の友人・四宅ヤエさんのこと、そしてこの二年ほどで行った、物語の聞き起こし作業などについてお話しします」

    ●主著:『民族衣装を着なかったアイヌ――北の女たちから伝えられたこと』編集グループSURE 2013/『子どもとまなぶアイヌ語』編集グループSURE 2020

     

    10/25(金)

    アイヌ語の物語を読む(3)散文説話と歴史2

     

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    11/8(金)

    樺太のアイヌ語を受け継ぐ

    ゲスト講師 北原モコットゥナㇱ(北海道大学アイヌ・先住民研究センター教授、北海道大学アイヌ共生推進本部兼務教員)

    ●ゲストからのメッセージ

    「アイヌ語の中でも樺太の言葉はよりマイナーな言語です。マイナー言語の継承には、言語そのものの研究教育と、言語権が保障される社会づくりが必要であることをお話しします」

    ●主著:『アイヌもやもや 見えない化されている「わたしたち」と、そこにふれてはいけない気がしてしまう「わたしたち」の。』田房永子(漫画)303BOOKS 2023/『ミンタㇻ1 アイヌ民族27の昔話』(共著)北海道新聞社 2021

    ●参考文献:佐藤知己、北原モコットゥナㇱ、イヤスシリヤ「北海道キャンパスガイドマップ」のアイヌ語併記作業について:翻訳と脱植民地化に関する議論をめぐって」『アイヌ・先住民研究』(2)2022年3月北海道大学アイヌ・先住民研究センター/北原モコットゥナㇱ「ヤランガに雁のとまる時  アイヌ文学とジェンダー」『Arctic Circle』127号 北方民族博物館 2023

     

     

    11/22(金)

    アイヌ語の物語を読む(4)英雄叙事詩と歴史1 

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    12/13(金)

    様似のアイヌ語を受け継ぐ

    ゲスト講師 岡本朋也(アイヌ文化伝承者、アイヌ工芸作家(二風谷))

    ●ゲストからのメッセージ

    「学べば学ぶほどアイヌ文化は奥深さとか豊かさがあると感じています。今回はご一緒にアイヌ語の方言を知りましょう」

     

    2025/1/10(金)

    アイヌ語の物語を読む(5)英雄叙事詩と歴史2

     

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    1/24(金)

    二風谷でアイヌ語を学び、伝える

    ゲスト講師 原田啓介((株)平取町アイヌ文化振興公社21世紀伝承の森係/二風谷アイヌ語教室子どもの部助手)/原田梨乃((株)平取町アイヌ文化振興公社伝承者育成事業係/二風谷アイヌ語教室子どもの部助手/STVラジオアイヌ語ラジオ講座令和5年度講師)

    ●ゲストからのメッセージ

    「平取町二風谷は人口の約7割がアイヌにルーツがある地域とされ、アイヌ語やアイヌ工芸等の伝承が盛んな地域です。二風谷でのアイヌ語やアイヌ文化に関わる取り組みや、伝承活動についてお話したいと思っています」

    ●参考文献:萱野茂『萱野茂のアイヌ語辞典』三省堂 2002/田村すず子『アイヌ語沙流方言辞典』草風館 1996