●講師&コーディネーター:
永田浩三(武蔵大学 教授/ジャーナリスト)
○プロフィール:
1954年大阪生まれ。1977年NHK入社。ディレクターとして教養・ドキュメンタリー番組を担当。プロデューサーとして『クローズアップ現代』『NHKスペシャル』『ETV2001』等を制作。2009年から武蔵大学社会学部教授。編著書に『フェイクと憎悪』など。ドキュメンタリー映画『闇に消されてなるものか』を制作。
○主著:
『ヒロシマを伝える 詩画人・四國五郎と原爆の表現者たち』WAVE出版 2016/『奄美の奇跡』WAVE出版 2015
●講座プログラム:
7/12(火)
いま改めて治安維持法を問う
荻野富士夫(小樽商科大学 名誉教授)
運用の各段階である、検挙・起訴・裁判・行刑の実相を明らかにする。第一条の「国体」変革がどのように猛威を振るったのかに焦点をあてる。
〇主著:『治安維持法の「現場」―治安維持法事件はどう裁かれたか(治安維持法の歴史I)』六花出版 2021/『よみがえる戦時体制―治安体制の歴史と現在』集英社新書 2018
〇参考文献:荻野富士夫『思想検事』岩波新書 2000/荻野富士夫『特高警察』岩波新書 2012
7/26(火)
植民地朝鮮や台湾でどう運用されたか
荻野富士夫(小樽商科大学 名誉教授)
治安維持法は植民地統治に障害となる運動・思想の一掃に威力を発揮した。拷問、量刑、仮釈放、死刑の執行などすべてにおいて過酷であった。
○参考文献:荻野富士夫『朝鮮の治安維持法―運用の通史(治安維持法の歴史IV)』六花出版 2022/荻野富士夫『朝鮮の治安維持法の「現場」―治安維持法事件はどう裁かれたか(治安維持法の歴史Ⅲ)』六花出版 2022年5月刊予定
8/27(土)14:00-17:00
長野県2.4事件
今井昌美(「2.4事件」研究者/元教師)
教員赤化事件のフレームアップは、長野県の教育を変質させ、「満蒙開拓」への動員につながっていく。映画『草の実―「2・4事件」の教師たち』とともに解説。
9/13(火)
俳句や川柳も弾圧された
永田浩三(武蔵大学 教授/ジャーナリスト)
京大俳句事件や川柳作家・鶴彬の死。17音の詩型がなぜ取り締まりの対象になり、どう闘ったのかをたどる。弾圧にはNHKの文芸部長なども関わっていた。
10/1(土)午後
横浜事件についてどこまでも追及する(横浜拘置所フィールドワーク)
木村まき(横浜事件再審請求人)
戦前最大の言論弾圧事件、横浜事件。中央公論社の元編集者で被害者・木村亨と妻・木村まきは、「国家無答責」と文書の隠蔽・焼却の壁にどう立ち向かおうとしたのか。現場から考える。
10/11(火)
北海道生活図画事件を歩いて
川嶋 均(東京藝術大学 非常勤講師(ドイツ語))
1941年北海道で、生活をありのままに描く美術教育に関わる26名の学生や教師達が検挙された。「表現の自由」が揺らぐ今、関係者の足跡をたどり、事件がもつ意味をともに考える。
○主著:「北海道・『生活図画事件』調査ノート」(『治安維持法と現代』2019年秋季号No.38)/「五郎さんからのファックス」(「松本五郎展-自由な心を求めて-」図録所収、ギャラリー北のモンパルナス 2021年)
○参考文献:熊田満佐吾著『青年の顔 美術教師の80年』熊田満佐吾自伝刊行会 1991年/『生活圖畫教育関係治安維持法違反事件資料』司法省刑事局 1941年
10/25(火)
治安維持法・家族の記憶―今、思うこと
横湯園子(元北海道大学教育学部教授・元中央大学文学部教授)
トラウマを研究する臨床心理学者の横湯園子さんは、澤地久枝さんたちと国会の前に立ち声をあげる。彼女の家族には逃げることを強いられる日々があった。
○主著:『ガーベラを思え―治安維持法時代の記憶』花伝社 2021年/『魂への旅路―戦災から震災へ』岩波書店 2014年
11/12(土)午後
どのように抵抗したのか(豊多摩刑務所フィールドワーク)
荻野富士夫(小樽商科大学 名誉教授)
布施辰治、鈴木義男、高田富与らの弁護士らはさまざまな抵抗を試みた。豊多摩刑務所の現地を訪ね、小林多喜二や抵抗者たちの足跡をたどる。
○参考文献:荻野富士夫(監修)・NHK取材班(著)『証言 治安維持法―「検挙者10万人の記録」が明かす真実』NHK出版新書 2019年/荻野富士夫編『小林多喜二の手紙』岩波文庫 2009年
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